SEOを考えた8つのライティング対策:流入数を増やそう

 検索数が増えずにお困りの個人ブロガーの方、企業SEO担当の方、ウェブマーケ担当の方、実はSEOは特別なことをする必要がないということをご存知でしょうか。

もし、「検索流入が全然増えない」というならそもそも基本ができてないない可能性が考えられます。

今回はそんな基本のハナシから、初歩の初歩で気をつけておいてもらいたいことなどをお伝えしていきたいと思います。

まずは初歩の初歩、基本以前の話からしていきます。

当てはまる方はまだ第一段階を抜け出せていない可能性が高く、意識から改めていく必要があります。
なお私自身、SEOを日々研究しておりSEO1級などの資格も持っているので、参考になる情報を提供できるのではないかなと思います。

中途半端なインフルエンサーの言葉を鵜呑みにしない

初歩の初歩です。

これはTwitterなどのSNSでよく見られる光景ですが、フォロワーが数千人程度の中途半端なインフルエンサーによく当てはまる事例です。文字数が多いので、以下中途「半端インフルエンサー」を「半端エンサー」と呼びます。

ツイッターなどのSNSで半端エンサーがブログを始めたての方へ向けて「1日1記事はちゃんと書こう!」「100記事は書こう!」というようなツイートをしているのをよく目にします。

 「それをやればどうなるの?」という疑問を持つ方はOK。問題は「そうなのか!」と鵜呑みにしてしまうタイプの方で、実際に言われるがまま1日1記事ブログを更新している方もいらっしゃると思います。

 実際、私もブログを始めて半年くらいはゆるく更新をしていたので右も左も分からず「そうなのか!」と思っている愚か者でした。ブログを真面目にやるようになり、「あれ?でもなんで1日1記事?100記事だけでいいの?」なんて思ったものです。

「1日1記事はちゃんと書こう!」「100記事は書こう!」の内側を知らなければ、その1日1記事、100記事はとても無駄な記事を書いているかもしれません。

1日1記事・100記事の理由は?

 私自身、愚か者の一員だったにもかかわらず、何がいいのか、何がいけないのか?ということを自分なりに考えてブログの作業を更新するように意識を改めていった結果、ブログ歴はもう少しで2年となりますが、最初のブログは月間7万アクセス程度のアクセス数に到達することができました。

他ブログで得てきたブログ運営の経験から、皆さんに何が本当で何がウソなのか、ということを全て伝えていきたいと思います。

 例えば有名ブロガーやサロン・メルマガなどでは、「ブログを有名にしたいならまずは100記事書くことと!1日1記事書くことが大事!」というようなことを、本当に大事なことが何なのかを伝えないまま、「1日1記事」「100記事書け」というようなことを言っている方を多く見受けます。

 かなり偏見ですが、インフルエンサーとして小さい界隈で、少しだけ認められるようになってきた2,000フォロワー程度の方ほど、必ずと言っていいほどこの文言を推してきます。フォロワーが2,000人くらいいたってブログは初歩を抜け出していないようなブログだったりします。

よくわかっていないような半端エンサーの言葉よりも、本当に実績のあるインフルエンサーの方のツイートを参考にしたほうが、その発言の理由まで解説してくれているのでおすすめできます。

1日1記事を書くことによって手に入る技術

 1日1記事を書くうちに手に入る技術は主にライティング技術です。記事を更新していくうちに「あれ?この書き方でいいのかな?」と疑問に思うことでライティングの試行錯誤を行います。(試行錯誤をしてこなかった方はそこから改めていただくとして)

そうすることで、「無駄な空白を無駄だと気づくことができる」「おかしな改行になっていないか」「読者が求める情報を発信できているか」など、情報のまとめ方が上手になっていきます。

なので、実際自分のペースで更新していてもいつかは身に付く技術なので、無理してまで1日1記事を書く必要はありません。上述したことを端折って「1日1記事」と言っているだけです。

 また、SEO的に1日1記事を書いた方が検索結果に乗りやすいという事実も”数打てば当たる”という言い方を考えなければ、特にそのようなこともなく、ユーザーが求めている情報を正確に答えられたサイトが上位表示されるという世界です。

1日1記事書いているだけで上位表示されるなら誰しもがそうしていますね。私自身も週に1本のペースで翌日には上位表示されている記事も多く持っています。

100記事を書くことで手に入る技術

 100記事書くことで手に入る技術は主に「個人的なライティング技術の(ほぼ)完成系」と「SEOの基本」です。ライティング技術は100記事目あたりにほぼ自分が理想としていた完成系に近づきます。

そして、この頃になるとSEOとしての基本的なライティング方法と内部施策ができるようになっています。これが「100記事更新をしろ」という理由です。

 100記事に到達した後にすべきことは、サーチコンソールを利用して何が流入元としてメインの記事になっているのかということと、ブログのメインテーマから外れた記事の”削り”の作業とリライトです。これについては後述します。

E・A・Tを意識する

初歩の初歩2です。

SEOの上でEATという言葉を聞いたことがあるでしょうか、これは3つの言葉の頭文字なのですがSEOではとても大事な言葉です。

  • E…Expertise
  • A…Authoritativeness
  • T…Trustworthiness

日本語にすると

  • E…専門性
  • A…権威性
  • T…信頼性

となります。

ライティングをしていく上ではとても大事なこの3つの言葉、もしも知らなければブログは伸び悩んでいることと思います。

この3つの言葉全てを常に意識してライティングができている方は、SEOでメキメキ順位を上げているのではないかなと思います。

専門性

専門性とは、一次情報を発信していること、特定の情報について専門的にまとめられているサイトであるだとかいうことを指します。

一次情報とは、誰も発信していない情報の発信者になるということです。
例えばゲームの攻略情報なども一番最初に見つけた人が発見者となり、発見者のゲーム攻略への専門性は間違いなく高いと言えますよね。

このゲーム攻略発見者のように情報の発信者になるということが大事なのです。
しかし、その信頼性についても問題となります。(後述)

権威性

権威性とは公で認められている機関からの被リンク、同じジャンルの専門性の高いSEO的に強いサイトからの被リンク、サイテーションなどを受けるということが挙げられます。

最初の2つはわかりやすいと思いますが、サイテーションとは何でしょう。

サイテーションはcitationという英語で書かれます。

これは学術文献にインスピレーションを受けてGoogleが導入した技術なのですが、学術文献のように他のサイトからサイト名を引用して言及をするということは、言及されたサイトは正確・ためになる情報を発信しているサイトだと認識され、Googleからの評価が高くなります。

これらを権威性と呼び、検索順位に大きく影響します。

信頼性

信頼性とは例えば「EATはGoogleが提供するする品質評価ガイドラインによる情報です」というように情報元をハッキリさせるということが当てはまります。

情報の信頼性が認められるような状況となれば、検索順位に良い影響が出るようになります。

先程、専門性の項目で「ゲーム攻略の信頼性が問題となる」ということを述べましたが、もしも誤った情報を提供してしまうと大問題になってしまいますよね。

そのため、その攻略情報の信頼性を得るために「攻略の方法を記した画像や動画を添えて情報を提供する」ということが重要になります。文字だけではその攻略情報がデマということを払拭することができないので、画像や動画が重要な証拠となります。

このようにEATを大切にしてライティングを行うことが検索順位にとって重要な要素となります。

ライティングで意識すべきこと

さて、初歩の初歩の要点を押さえたら次は基本です。

我々ブロガーがライティングで意識するべきことは何でしょうか。
ライティングで気をつけるべきことは色々とありますが、基本をしっかりと頭に入れてライティングをしていかなければなりません。

最初から基本を全て頭に入れてライティングを実行するのは少々難しいところがありますが、頭の片隅に入れておくだけでもライティングの上達具合は異なります。

競合を考えた文字数を意識する

 記事の文字数は、1000字を切るくらいならブログには投稿しない方が良く、基本的には1000字を切るなら要点をまとめてSNSにアップするという方法を推奨します。

どうしても記事にしたいならば1000字以上にまとめてください。

 最低限、SEOを考えてブログにするならば800字と言われていますが、これは競合が低いワードの話ですし、800文字程度では上位表示を狙える可能性が低いので、最低1000文字を意識しましょう。

 競合が中程度あるワードに関しては2000文字程度からを推奨します。やはり競合が多くなってくると文字数(情報数)を増やさなければ上位表示の可能性は低くなります。

情報数を増やすというのはキーワードを増やすということではありません。
キーワードは逆に少なくしなければ、記事の専門性が低くなってしまうので狙っているキーワードの上位表示から遠ざかってしまうということになりかねません。

 さらに、競合が激しいワードであれば4000文字以上の記事を作成すること推奨します。競合が激しいキーワードだと上位陣はしっかりとEATやSEOを考えて記事を作っているので、こちらもEATやSEOを考えた上で競合よりも文字数を多くしなければ上位表示を狙うことはできません。

このように競合を考えながらライティングをすることをおすすめします。

また、競合はGoogleキーワードプランナーというようなツールで参照することができます。

テーマから逸れない

 2000文字というのはあくまで指標ですが、テーマにとっては2000文字が少々長く感じることがないこともありません。そのようなときはテーマから逸れてしまいがちですが、テーマから逸れた話題を提供してしまうとブラウザの検索順位に大きく関わり、なかなか順位をあげることができなくなってしまいます。

テーマは大きくひとつにまとめ、逸れるとしても短くまとめるようにしましょう。

無駄な改行をなくす

 こういった記事の書き方をしているサイトって結構な数ありますよね。実際、私も考え自体は悪くはないと思うんです、読者がちゃんとみてくれる行数は3行程度だと言われています。

そういった事実を知っているとできるだけ改行して読みやすい文章を作ろうという発想にはなるのですが、ちょっとやりすぎですね。

ベーシックな書き方はひとつの話のまとまりを1つの段落として扱うことです。改行を行うのは話が少し変わるとき「では」「だから」「しかし」などのワードが入る際に改行をするのがよいでしょう。

たとえば以下のような書き方がそのひとつの例として挙げることができます。

無駄な改行というのはどのような書き方でしょうか。読みやすいライティングのコツをレクチャーしていきたいと思います。
では、読者が読みやすいライティングというのはどのような書き方でしょうか。

例えば、話のまとまりを作り、それを一つの段落とします。その話のまとまりから外れたときに改行をし、新たな話のまとまりを作りましょう。

このことを基本として押さえておけば最低限、読者が読みやすい文章を作り出すことが可能です。

改行は必要に応じて使うように意識しましょう。

こそあど言葉をできるだけ減らす

こそあど言葉は20年くらい前はよく聞いたのですが、最近なかなか聞きません、私だけでしょうか。

こそあど言葉とは「これ・それ・あれ・どれ」といった代名詞、「こんな・そんな・あんな・どんな」といった形容動詞、「こう・そう・ああ・どう」といった副詞のことを指します。

例えば、以下の2つの文章を比較してみましょう。

  • 「SEOは検索順位を上げたいのであれば必ず知っておかなければなりません、これを最適化することによってGoogleからの評価が上がり検索順位が上がりやすくなるのです」
  • 「SEOは検索順位を上げたいのであれば必ず知っておかなければなりません、SEOを最適化することによってGoogleからの評価が上がり検索順位が上がりやすくなるのです」

意味がわからないこともないですが、どれを最適化すればいいんだ…?と一瞬考えてしまうかたもいるのではないのかなと思います。

上記のようなライティングが続けばユーザーは「読みにくいな…」と感じ離脱に繋がります。
そう感じさせることを避けるために「こそあど言葉」を極力減らすことをおすすめします。

SEOを意識したライティングにする

 SEOを意識したライティングは先述したように、100記事を超えた頃にはある程度身についているものですが、早い段階で身につけておけばのちのちのリライトの手間が減ります。

ではSEOを意識したライティングとはどのようなものでしょうか。例を挙げていきます。

  1. 競合を考えた文字数を意識している
  2. タイトルやH1タグにキーワードを盛り込んでいる
  3. テーマから逸れていない
  4. キーワードとなっているワードを繰り返し使用している
  5. 画像などのサイズを小さくしてからアップしている
  6. 引用部分には引用ブロックを使用している
  7. 関係ない参照サイトを提示していない

というように大きく7つのことが重要となってきます。

このことを意識していれば順位も大きく変化してくるでしょう。

ブログのテーマから外れたテーマの削りとリライト

テーマを揃えよう

ブログでは全体を同じテーマでまとめた方がブログ全体の検索順位アップにつながります。

 たとえば、ゲーム関連の特化ブログとして立ち上げたのに、途中から料理に関する記事を書き始めたらクローラーはどのテーマを指標に評価をすれば良いのか戸惑ってしまいますよね。このようにブログのメインテーマから大きく外れたテーマの記事を作ると、ブログ全体の評価を下げる可能性があります。

 どうしてもブログ内でテーマから外れた記事を書きたいときは「No index」や「No Follow」などのタグを使用して書くようにすると、その記事は検索順位の評価に影響を与えないので活用していきましょう。

100記事を超えたら

 また、100記事に到達した時点では、テーマを厳格に絞ってきたブログでなければ様々なテーマが混合したブログになってしまっている場合が想像されます。

このような場合、流入が少ない記事から順・もしくは、サーチコンソールを参照して上位表示を狙えそうな記事から順にリライトの作業を行うと良いでしょう。

よほどテーマが逸れてしまっている場合は他ブログを開設してそちらに移す、思い切って削除するという決断が必要になります。

どちらにせよブログのテーマは絞って運営することが上位表示の近道となります。

では、本記事で述べたことを参考にして良い記事作りに励んでみてください。それではまた。